7月23日発のチャーター便の旅(1)城壁を求めて
[旅行記]2011年08月30日
皆様 理事長です。
7月17日、青森空港発のチャーター便でソウルとピョンテク(平澤)に行ってきました。
旅慣れた顧問の先生と一緒だったので、かなりディープなところに行きました。
9月23日発のチャーター便などで、これから韓国に行く方、ちょっとは参考になるかな。
次の三つの話を順番に紹介します。
(1)城壁を求めて
(2)ソウル市内のロシア人街
(3)ピョンテク(平澤)名所のトンブク市場
今回は、城壁の話をしましょう。
ソウルは、かつて城壁に囲まれていました。
城壁には所々に門がありました。ご存じの東大門や南大門などですね。
門は、夜になると閉まり、朝に開けられました。
ただ、門によっては、庶民が通れなかったり、特別のときにしか開かない門も。
今回のホテルは、東横インの東大門でしたが、市内と反対側に30メートル歩くと、
なんと門がさっそく現れます。
光煕門(광희문)という小門の一つです。(南大門などは大門ですね)
城壁もある程度復元されていますので、東横インにお泊まりの方、必見です。
광희문にもいろいろ歴史的な話がありますが、本論のナクサン公園(낙산공원)にまず向かいましょう。
東横インから市内方向に30メートル歩き、東大門歴史文化公園駅に入って4号線に乗り、恵化(혜화)駅で降りると、そこは大学路(대학로)。
大学路では、数年前に青森ねぶたが運行し、ソウル市民の大喝采を浴びたところです。ご記憶の方も多いでしょう。
顧問の先生は、このソウルねぶたの仕掛け人だったため、大学路再訪が念願だったようです。
私にとっては、大学路の裏手の山(ナクサン)に城壁が残っているため、是非行ってみたい所だったわけです。
地元の人に道を聞きながら山の方向に歩き、大都会では考えられない急斜面の住宅街と木立を抜けると城壁です。下は顧問の先生が城壁を登る姿です。
頂上まで行くと、ナクサン公園の北方向に絶景が現れました。
現在、城壁の復元事業が進み、約2キロの復元が間もなく完成とのこと。
向こう側の緑の中に東小門らしきものが見えています。
手前側の城壁は、その昔、東大門と先ほどの光煕門に続いていたわけですね。
ナクサン公園には、車で行けて、バスも通っています。
でも帰りは、ゆっくりと大学路に降りるのが風情があってよいです。
来た道と違う道を探してみて下さい。
ナクサン公園の西方向を見ると、はるか彼方に仁王山が見えます。
その下の緑ですが、昌慶宮(京城時代の桜の名所)の森と景福宮の後方の森が重なっています。
さらにその緑の下に見えるビルが大学路にある現在のソウル大学の医学部です。
医学部のビルの前にかすかに古い煉瓦の建物が見えます。
これは京城帝国大学の時代から使われている建築です。
ソウルを歩いていると何か懐かしさを感じます。
日本人がそこに住んでいた「歴史」が否応なしに残っているということなのでしょう。