初めてのソウル
[理事長のオタクばなし]2014年05月22日
美術館に勤務していた頃、知り合いになった方に美術家の奈良美智さんがいます。
彼は、「ソウルの街に行ったとき、初めてなのに何故か懐かしい感じがした。」と言っていました。
実は、私も同じでした。
20年近く前、初めてのソウルを一人で恐る恐る歩きました。
少しずつ周りが見えるようになってきました。
そのうち、思う存分、歩こうと思いはじめました。
ふと目に入った椅子に腰掛けて、人の流れを見ることにしました。
周り人が次第に和服や韓服となり、ビルが瓦屋根の家に変わって行きました。
目が覚めました。変な気分でした。
私は、その日からソウルに取りつかれてしまったのであります。